1-1 プログラミングをはじめるにあたって必要なこと

前提として必要なスキル

プログラミングをはじめるにあたって必要なスキルは、パソコンを扱えること、エディターが操作できること、インターネットで検索できることです。
ですから、このブログを見ているあなたはエディターが操作できればいいだけです。
でも一応流し読みしてください。

必要な機器

パソコンが必要です

パソコンが必須です。
スマホでは無理とはいいませんが、手間がかかって挫折する可能性が高いと思います。
それは、同時に複数ウィンドウ(画面)を操作できることが必要だからです。
1つのウィンドウでプログラムを作成しながら、別ウィンドウで調べものを行うためです。
スマホだと画面を切り替える必要があり、同時に複数画面を見ることができません。
これができないと大変です。
同様の理由から画面は大きい方が操作は楽でしょう。

キーボードが必要です

将来的にプロとして仕事をする際にはキーボードを使用します。
そのためにも、今からキーボードに慣れていた方が良いです。
ソフトウェア開発キットなどもキーボードを使用する前提のショートカットなどになっています。
また、各種試験がCBT(コンピュータを使った試験)化されてきており、キーボード入力が必要です。
フリック入力を使用する場面は極めて少ないでしょう。

必要なパソコンの形状

デスクトップでもノートパソコンでもかまいません。
各人の使用方法で選択してください。
もし現在所有していないのであれば、以下の基準で選びましょう。
プログラミングスクールや勉強会に行く予定があるのなら、持ち運びできるノートバソコンです。
安価で高性能なものが良いのでしたら、デスクトップパソコンです。

パソコンスペック(性能)

学習のためのプログラムを動かすだけであれば、パソコンスペックはそれほど気にする必要はありません。
プログラミングの不明点を検索するために、インターネットがスムーズに検索できる性能は必要です。
本格的にプログラム開発を行う場合には、ソフトウェア開発キットを動作させるためにはそれなりのスペックが必要となります。

インターネット環境

プログラミングの不明点を検索するために、インターネットがスムーズに検索できる回線速度が必要です。

必要なOS

C言語を学習する上では、Windows、macOS、Linux(UNIX)のどれでも問題ありませんが少し補足をしておきます。
また、LinuxとUNIXはほぼ同じものと考えてください。

Windows

Windows上で動作する開発環境があるので学習に問題ありません。
社会人となって開発する場合は、前述のLinux(UNIX)かWindowsの場合がほとんででしょう。
企業でのWindowsのシェアは70%以上です。
ですから将来的に使用することを考えると、Windowsで学ぶのは適しています。

Mac(macOS)

macOS上で動作する開発環境があるので学習に問題ありません。
しかしながら、企業でのmacOSのシェアは5%未満です。
ですから社会人となって開発する場合に、OS環境が変わる可能性が高いです。
デザイン系や音楽系の開発においてはmacOSが多いのかもしれませんが。
将来を見越して慣れておくにはWindowsをお勧めしますが。
余談ですが、macOSもUNIX系ですがLinux(UNIX)とは違いがあります。

Linux(UNIX)

プロも使用する開発環境なので最も適しています。
Linuxの前身のUNIX自体もC言語で書かれました。
当然C言語はUNIX上で動作していましたから、ネイティブな環境です。
ただ現在Linuxを使用していない方は、他のOSとは違いが大きく慣れが必要なのでお勧めしません。

必要な開発環境の作成

開発環境を作成します

作成したプログラムをコンパイルして、実際に動作可能な実行モジュールを作成する必要があります。
コンパイルとはあなたが書いたテキストのプログラムを、コンピュータが理解できる機械語に翻訳することです。
そして出来上がったものを実行モジュールといい、実際に実行させることができます。
この翻訳を行うプログラムをコンパイラーといいます。
本ブログでは学習するにあたって、gccというコンパイラーを使用します。
gccはGNUプロジェクトが開発し配布しており無料で利用できます。
商用開発でも非常によく使用されるものです。
開発環境の作成とは、このgccをインストールすることです。

Windowsの場合

gccを使用できる開発環境は複数存在しますが、本ブログではMinGW-w64(Minimalist GNU for Windows)を使用します。C 言語及び C++ の開発環境として無料で利用可能できます。
名前には64と付いていますが、32ビット、64ビットいずれのWindowsでも使用できます。

Mac(macOS)の場合

ターミナルウィンドウを開き、「gcc」と入力すると、インストール画面がでてきてインストールできます。しかしこれは本物のgccではなく、Clangという別ものでgccと若干動作が違うようです。
そのためプログラムの開発時に、書籍や私のブログ説明と若干異なる動作をすることもあるでしょう。
細かいことを気にしなければ、これで構いません。
本物のgccをインストールするには、Homebrewというパッケージマネージャー(インストールの手助けをするソフト)をインストール後に、Homebrewを利用してgccをインストールします。
残念ながら私はMacユーザでないため説明を記述できません。
このインストールは自力で行ってください。「gcc Homebrew」でググればでてきますよ。

Linux(UNIX)の場合

最初からgccが入っているものと、入っていないものがあります。
入ってなければインストールする必要があります。
また、Linuxにはさまざまなディストリビューションがあり、インストール方法は様々です。
おそらくLinuxを使用している以上は、インストール知識をお持ちのはずですからGNUのgccをインストールしてください。

エディター

お好きなものをご利用ください。
テキスト編集ができればかまいません。
何が良いか分からない方は、Windowsの場合はサクラエディタが無料で高機能なのでお勧めしますがメモ帳でも構いません。
Linuxはvimとemacsが高機能ですね。

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